土地契約の見通しが立ち、本契約へ
前回の記事で土地の重要事項説明を受け、契約条件がほぼ固まりました。同日、一条工務店の住宅展示場で本契約の手続きを行うことになりました。
担当者「土地の件が順調に進んで良かったです。よろしければ予定していた本契約の手続きに入らせていただきます。」
私「よろしくお願いします。先日メールでお伝えしたロの字間取りについて確認して頂きたいです。」
ロの字間取りへの挑戦
事前やり取りで思わぬ事態に
事前のやり取りでロの字間取りについて要望を伝えていましたが、ここで思わぬ事態が発覚しました。
担当者「ロの字間取りですが、本社に確認したところアイスマイルプラスでは建築不可との回答でした。1 つ上のプランであるアイキューブなら可能です。」
私「そうですか、わかりました。それでもロの字の間取りは実現したいので、次回の打ち合わせでアイキューブについて詳しく説明をお願いします。」
コの字からロの字へ

これまでコの字型のタイルデッキで検討していましたが、思い切ってロの字間取りに挑戦することにしました。
ロの字間取りとは:
- 建物が四角形の枠のような形状
- 中央に完全に囲まれた中庭(タイルデッキ)がある
- 外部からの視線を遮り、究極のプライベート空間を実現できる間取り
ロの字間取りのメリット・デメリット
メリット:
- 圧倒的なプライベート性
- 外部からの視線を完全に遮断できる
- 中庭でくつろげる究極の空間
- 防犯性の向上
- 外周部の窓を最小限にできるため、侵入経路を限定できる
- コスト面の意外なメリット
- 外壁が増えても一条工務店では延べ床面積の単価上乗せがない(担当者確認中)
- コの字で目隠しフェンスを設置する費用と中庭の排水処理などの費用を相殺できる可能性
デメリット:
- 排水の課題
- 大雨時の中庭の排水計画が重要
- 追加の排水設備費用が発生する
- 非常時の脱出経路
- 避難経路が限定されるため、緊急時の対策が必要
作成した間取り
引き続きマイホームクラウドで作成しています。

ポイント
- 中庭をタイルデッキにし、洗車や BBQ などをしやすい設計
- 玄関からの自転車の入れやすさ(玄関から角を作らない)
- 外壁には最小限の窓(Zwift の換気用のみ)
- 構造的な制約がない限りは基本は引き戸を採用
- リビングは 120 インチ以上のプロジェクター投影面
- 収納とランドリーを広めに
- 南面は WTC にしたいがどのような形にできるかわからないため収納と漠然と設定
- 中庭にはキッチン、リビング、収納からアクセス
- ロスガードは音がするかもしれないので居住空間からは離す
- トイレの納まりが悪いのだけ気になる
本社確認が必要に
私「一条工務店ではロの字の間取りにしても施工面積の単価に含まれないと聞いたのですが本当ですか?他のハウスメーカーではそのままや 1/2 で単価が加算される場合もあるようですが。」
担当者「ロの字間取りの場合の単価の扱いについては、私の判断では即答できません。本社に確認させていただきます。」
本契約の締結
アイキューブについて
これまで検討していたアイスマイルプラスとアイキューブの違いについて、詳しく説明していただきました。主な違いは以下の通りです。
- 断熱は外断熱+内断熱の二重構造(ただし、アイスマートなど上位モデルの断熱材よりはやや性能が劣る)
- 標準でシステム収納が選択できる
- 選択できる外壁カラーが減る、また一部仕様が異なる
電子契約での手続き

仮契約時と同様、タブレットを使用した電子契約で手続きを行いました。
契約内容の確認:
- 建物本体価格(アイキューブ、仮契約時の仮間取り)
- 基本仕様の確認
- オプション内容(詳細は今後詰める)
- 住宅完成保証制度の説明(下記に詳細を追記)
担当者「契約金額は仮契約時の単価を適用します。その後の値上げの影響は受けません。」
私「それは助かります。最近も値上げがあったと聞きましたし。」
住宅完成保証制度について
住宅完成保証制度とは、万が一施工会社が倒産などで工事を完了できなくなった場合、第三者機関が工事の完成や費用の一部を保証してくれる制度です。一条工務店はこの制度に加入しており、施主が安心して契約できる仕組みとなっています。契約時にはこの制度の説明があり、万が一のリスクにも備えられる点がメリットです。
近年は、資材高騰や人手不足などの影響で倒産する工務店も増えており、施主にとっては工事途中で会社が倒産するリスクが現実的なものとなっています。住宅完成保証制度に加入していることで、万が一の場合でも工事の継続や費用の一部が保証されるため、安心して家づくりを進めることができます。
おもな見積金額
- 建物本体価格:施工面積平米単価 239,306 円 × 78.67 平米 = 18,826,203 円
- 付帯工事一式:1,054,300 円
- 標準仕様外工事(オプション):754,200 円
- 太陽光発電システム(10kW):1,970,000 円
本体価格は平屋かつ狭小住宅のため、同時期のアイキューブの平均単価と比べるとやや高めの設定になっている印象です。
メールでの最終承認
担当者「この後、登録されたメールアドレスに手続き用のメールが届きます。内容を確認の上、承認処理をお願いします。」
その場で、メールを確認して電子署名を完了。正式に一条工務店との本契約が成立しました。
家づくりタブレット
一条工務店では、家づくりをサポートするための専用タブレットを貸し出しています。契約前でも紹介用としてタブレットを借りることができますが、私はこれまで利用していなかったため、今回が初めての利用となります。
このタブレットには、家づくりの流れや検討中のプランに合わせた住宅設備の紹介、リモート打ち合わせ用のアプリなどが搭載されており、打ち合わせや情報収集がよりスムーズに進められるよう工夫されています。
今後のスケジュール確認
測量の実施
担当者「土地に建物がある状態でも測量は可能です。不動産会社と調整して、6 月上旬には実施したいと思います。」
私「建物があっても大丈夫なんですね。」
担当者「はい、問題ありません。測量結果を元に設計士が正確な図面を作成します。」
設計の流れ
今後の設計スケジュール:
- 6 月上旬:土地の測量
- 6 月下旬:設計士を交えた打ち合わせ
- 7 月:詳細設計の詰め
- 7 月末:土地引渡し後、地盤調査
- 9 ~ 10 月:最終図面確定
工場見学の抽選
一条工務店名物の工場見学

一条工務店では、契約者向けに工場見学会を実施しています。
見学に参加するとガラガラ抽選会に参加でき、ハズレなしの 2 種類から特典をゲットできます。
担当者「参加されますか?市外になってしまいますが。」
私「抽選会があるのは知っていますが、面倒なので参加するつもりはないです」
担当者「では、来週他のお客様を案内しに行きますので ○○ 様の分は私が抽選してまいります。」
私「え?良いんですか?それはありがたいです。」
といった感じで抽選会は諦めていたのですが代理で抽選して頂けることになりました。
本契約を終えての心境
現実味が増してきた家づくり
本契約を締結し、いよいよ家づくりが本格的にスタートしました。
この時点での気持ち:
ワクワク感
- ロの字間取りという挑戦
- 理想の空間が実現できそう
責任感
- 大きな契約を結んだ実感
- 独身での大きな決断
期待感
- 設計士との打ち合わせが楽しみ
次のステップ
本契約が完了し、次は本格的な設計段階に入ります。
直近の予定:
- 土地の測量
- 設計士との初顔合わせ
- 詳細な間取りの検討
- 設備・仕様の選定
今後の打ち合わせでは担当設計士も交えて、ロの字間取りの詳細を詰めていく予定です。
まとめ
土地契約の目処が立ち、一条工務店との本契約を無事締結しました。
この段階で決まったこと:
- 一条工務店アイキューブでの建築確定
- ロの字間取りへの挑戦
- 6 月からの本格的な設計開始
独身アラフォーの家づくりは、自分の理想を妥協なく追求できる点が最大の魅力です。
ロの字間取りという一般的ではない選択も、独身だからこそできる決断だと感じています。
次回は、本契約後の 1 回目の打ち合わせまでについて記事にしたいと思います。
プロの設計士からどんなアドバイスをもらえるのか、今から楽しみです。
独身で注文住宅を検討している方、特に思い切った間取りに挑戦したい方の参考になれば幸いです。
