土地契約まで(その2) - 特約条項の交渉から重要事項説明まで(2/3)

契約不適合責任の免責条項について交渉を試みるも、個人売主との取引の難しさを実感。それでも土地の魅力と価格を優先し、リモートでの重要事項説明を経て契約へ向けて前進

交渉結果を受けての判断(続き)

リスクを受け入れる決断

正直なところ、契約不適合責任の免責については納得できない部分もありました。しかし、以下の理由から、このリスクを受け入れることにしました。

リスク受け入れの理由:

  1. 価格の魅力

    • 相場より約 400 万円安い
    • 値下げもされている
    • この価格差でリスクをカバーできると判断
  2. 土地自体の魅力

    • 立地条件が理想的
    • 形状が使いやすい
    • 生活利便性が高い点
  3. リスクの可能性は低い

    • 現在建物が建っている宅地造成地
    • 大きな問題が発生する可能性は低い
  4. 時間的制約

    • これ以上交渉を続けると他の購入希望者に取られるリスク
    • 既に 4 月下旬で、建築スケジュールを考慮すると決断が必要

不動産会社への複雑な思い

回答内容から不動産会社への不信感は増しましたが、一方で以下の点では助かっている部分もありました。

  • 契約手続きをリモートで対応してくれる
  • 一条工務店との連携をサポート
  • 境界明確化の調整をしてくれた

総合的に見て、良し悪しが相殺される印象です。


重要事項説明の日程調整

リモートでの実施を決定

交渉が一段落し、いよいよ重要事項説明を受けることになりました。

実施方法の検討:

担当者「重要事項説明はどちらで実施しましょうか?現地にお越しいただくことも可能ですし、リモートでの対応も可能です。」

私「リモートでお願いできますか?」

担当者「もちろん可能です。一条工務店様の展示場をお借りして、一条工務店の担当者様にも同席いただく形はいかがでしょうか?」

私「それが良いですね。ぜひお願いします。」

日程と場所の決定

  • 日時: 5 月中旬の平日午後
  • 場所: 一条工務店の住宅展示場
  • 参加者: 私、一条工務店担当者、不動産会社(リモート)
  • 方法: Zoom によるオンライン説明

重要事項説明の当日

オンライン会議のイメージ

展示場での準備

いつもの住宅展示場に到着すると、一条工務店の担当者が既に Zoom の準備を整えてくれていました。

担当者「本日は私も同席させていただきます。何か不明な点があれば、遠慮なくご質問ください。」

私「心強いです。よろしくお願いします。」

重要事項説明の内容

不動産会社の宅地建物取引士から、約 1 時間にわたって説明を受けました。

主な説明項目:

  1. 物件の概要

    • 所在地、面積、地目
    • 用途地域、建ぺい率、容積率
    • ハザードマップ該当
  2. 権利関係

    • 所有権の状況
    • 抵当権等の有無(なし)
  3. 法令上の制限

    • 都市計画法、建築基準法の制限
    • その他の法令による制限
  4. インフラ関係

    • 上下水道、都市ガス、電気
    • 前面道路の状況
  5. 契約条件

    • 売買代金と支払い方法
    • 手付金の取り扱い
    • 引渡し時期
  6. 特約条項の確認

    • 契約不適合責任の免責
    • 建物解体と更地渡し
    • 境界明確化について

引渡し日の決定

解体スケジュールとの調整

不動産会社「建物の解体作業は 6 月中旬から開始予定です。工程により前後する可能性もありますが、7 月末を引渡し日として設定したいと思います。」

私「7 月末であれば、建築開始のスケジュールとも合いそうです。」

一条担当者「そのスケジュールであれば、8 月に地盤調査を行います。」

質疑応答

重要事項説明の後、いくつか質問をしました。

私の質問と回答:

Q1. 境界確認書はいつ作成されますか?
A. 契約後、解体作業開始前に南隣地の方と調整して作成します。

Q2. 万が一解体が遅れた場合は?
A. 引渡し日を延期することになりますが、その場合は事前にご連絡します。

Q3. 固定資産税の精算はどうなりますか?
A. 引渡し日を基準に日割り計算で精算します。

Q4. 固定資産税はいくらくらいですか?
A. およそ 43,000 円です。