土地見学から 1 週間の状況
前回の記事で土地の現地見学を行いましたが、見学から 2 日後、不動産会社から質問への回答が届きました。
回答を受けて何度かやりとりを行った内容を書いていきます。
不動産会社からの回答
1. 境界標について
質問: 境界標が見当たらないが、隣家との境界の取り決め等はあるか?
回答: 「北側の隣家との境界標は草に隠れていましたがありました。境界塀の中心となっています。
南隣家との境界標はありませんでした。境界の取り決めはありません。
境界確定については売主様では実施しないという事なので、必要であれば買主様負担で実施となります。費用の目安は30 ~ 40 万円です。
東側は市の所有地で境界塀があります。西側は公道となります。」
私の評価: 北側については既に確定しているため問題なしで、懸念となるのは南側です。
土地家屋調査士に依頼して確定させるのが確実ではありますが、費用がネックとなります。
とはいえ、このまま曖昧な状態で売買を行うのは将来的にリスクとなりますので、不動産会社への折り返しの内容として、南隣家の方と境界に関する覚書など書面で取り付けて、売買後も内容が継承される形であれば確定は無しでお願いしたいという内容で伝えました。
2. 解体について
質問: 解体時に庭の雑草も処理されるか?
回答: 「建物解体時に敷地内の雑草や庭木も一緒に処理し、更地の状態で引き渡します。追加費用はありません。」
私の評価: 雑草処理も含まれているのは助かります。
自分で処理するとなると結構な手間と費用がかかりそうでした。
3. ゴミ捨て場について
質問: ゴミ捨て場はどこになるか?
回答: 「現地から徒歩約 4 分の場所にあるゴミ収集場所をご利用いただけます。地図を添付しております。」
私の評価: 見学時に確認した場所で間違いありませんでした。徒歩 4 分なら許容範囲内です。
4. 最寄りスーパーへの細い道路について
質問: 道路は公道か?
回答: 「ご指摘の道路は市道(公道)です。一部狭い箇所もありますが、通行に支障はありません。」
私の評価: 公道なら安心です。私道だと将来的に通行トラブルの可能性もあるので、この点がクリアになって良かったです。
購入意思の決定
不動産会社からの回答を受けて、気になっていた点がほぼ解消されました。
以下、回答を受けて何度かやり取りした内容です。
南隣家との境界については、覚書などの書面を残してほしいと依頼し、交渉してもらえることになりました。 また、土地の購入を検討するため、買付証明書のフォーマットを送付してもらいました。
決定に至った理由
100 点満点の土地は存在しません。60 点以上で十分と考えていましたが、今回は 80 点ほどと評価しています。
- 立地条件: 実家からのアクセス、周辺環境の良さ
- 価格: 相場より安く、値下げもされている
- 土地の形状: 使いやすい長方形で建築に適している
- 生活利便性: 徒歩圏内にスーパーが 3 つあり、車がなくても生活できる
- 住環境: 静かで落ち着いた住宅街
- 境界: 境界が不明瞭な点への不安の払しょく
最後の懸念事項
道路の狭さについて、最後まで悩みました。
他の候補地も同様でしたが、所有しているのが軽自動車で、そもそもあまり運転しないため、ここは妥協しました。
一条工務店への連絡
土地の購入意思が固まったため、一条工務店の担当者に連絡しました。
連絡内容
私: 「土地見学の結果、第一候補の土地で進めたいと思います。2 回目の打ち合わせをお願いできますでしょうか。」
担当者: 「承知いたしました。それでは具体的な設計に入っていきましょう。土地の購入手続きについてもサポートいたします。
よろしければ仮契約まで行い、単価を固定させたいと思いますのでご検討ください。」
仮契約とは
一条工務店には仮契約という制度があり、100 万円を支払う必要があります(ハグミーは 30 万円のようです)。
仮契約を行うと、その時点での平米単価やオプション価格が固定されます。
解約時はかかった経費を差し引いた金額が返金されます。
近年は値上がりすることはあっても値下がりする可能性はほぼ無いため、意思を固めたのであれば早いに越したことはありません。
なお仮契約後にもし値下がった場合は、値下げ後のほうが適用されるそうです。
打ち合わせ日程の調整
場所: 前回と同じ住宅展示場 時間: 約 2 時間を予定 持参物: 更新した間取り図、要望をまとめた資料
間取り図のアップデート
2 回目の打ち合わせまでに、自作の間取り図をブラッシュアップしました。
前回からの主な変更点
前回作成した間取り図から、以下の点を見直しました。
1. LDK の配置変更
天井付けのプロジェクタースクリーンを想定していましたが、直接壁に投影する形に変更しました。 また、キッチンをパントリー側に移動し、リビングと分離しました。
2. Zwift 部屋変更
通常の居室から玄関土間の延長として土間空間に変更しました。 同じ空間に自転車スタンドも設置し、外から帰宅してそのまま自転車を収納できるように動線を改善。 将来的に自転車に乗らなくなった場合は土間収納として利用できるようにしました。
3. ウッドデッキ周り
Zwift 部屋の調整に合わせて、コの字型の間取りとし、ウッドデッキのプライベート感を高めました。
要望書の作成
間取り図以外にも、文書で要望をまとめました。
要望書の内容
基本仕様についての要望
- 太陽光パネル: 載せられる最大容量で検討
- 蓄電池: 増設して 2 台も検討したい
- 全館換気: うるケアを採用
設備についての要望
- キッチン: 樹脂シンクとビルトイン浄水器
- バス: 浴槽の向きを入口から正面に
- トイレ: タンクレストイレを希望
- 洗面台: 収納が豊富なタイプ
- 玄関ドア: 電子錠対応
- 雨樋(竪樋): 可能であれば雨樋の位置を調整したい(防犯カメラ設置用)
その他の要望
- LAN 配線: Cat6a に変更
- 窓: 採光の規制をクリアできる最低限でよい
予算についての整理
土地代: 不動産会社提示価格 建物+オプション代: 2,500 万円~ 3,000 万円を想定 外構・その他費用: 300 万円程度を想定 総予算: 3,500 万円以内
頭金はなしで、全額住宅ローンを利用する計画です。 住宅ローンについては別の記事で紹介したいと思います。
2 回目の打ち合わせへの期待
確認したい内容
- 間取りの実現可能性: 自作した間取りがどの程度実現可能か
- スケジュール: 契約から完成までの流れ
- 土地購入サポート: 具体的な手続きの流れ
質問リストの準備
当日に行き当たりばったりにならないよう、打ち合わせには毎回スプレッドシートに質問事項をまとめていきます。 1 回目と 2 回目を合わせて、約 90 個の質問を用意しました。
この段階での気持ち
土地の購入意思が固まり、いよいよ本格的な家づくりがスタートする実感が湧いてきました。
期待していること
- 理想の間取りの実現: 自分なりに考えた間取りがどこまで実現できるか
- 一条工務店の提案力: プロの視点からのアドバイス
- 具体的なスケジュール: いつごろ完成予定なのか
不安なこと
- 予算オーバー: 想定している予算で収まるかどうか
- 土地購入手続き: 初めての経験なのでスムーズに進むか
- 近隣への配慮: 建築工事による近隣への影響
- 地盤調査: 地盤改良費用がどこまで追加になるか
- 補助金とローン控除: GX 志向型住宅住宅の補助金が 2026 年も継続されるのか、住宅ローン控除も 2025 年までとなっているので延長されるのか
まとめ
土地見学から 2 回目の打ち合わせまでの約 10 日間で、家づくりへの気持ちが「検討段階」から「実行段階」へと大きく変わりました。
この期間で決まったこと
- 土地の購入意思を固めた
- 間取り図をさらにブラッシュアップ
- 要望を具体的に整理
- 予算の大枠を決定
次のステップ
次回は、一条工務店での 2 回目の打ち合わせについて記事にしたいと思います。
独身で家づくりを検討している方にとって、意思決定のプロセスや準備方法の参考になれば幸いです。
家を建てるということは人生の大きな決断ですが、しっかりと準備を重ねることで、不安よりも期待の方が大きくなってきました。